DAWとかVSTとか

8月, 2013 のアーカイブ

Poor man’s ダイナミック・ディレイを作ってみた

最近、Five minutes to a better mixというサイトを見てミックスのお勉強をさせてもらっています。即戦力になるアイディアが豊富で、大感謝!  そこに書いてあったやり方で、DAW付属のプラグインを組み合わせてダイナミック・ディレイを作ってみました。自分用のメモもかねて、どうやったか書いておきたいと思います。

ダイナミック・ディレイというのは、音が出ていないときだけ聞こえるディレイ。音が出ている間はディレイ音が小さい(あるいは聞こえない)ため、メインの音を邪魔しない。音が切れたときに、しっかりとディレイが聞こえる。そんなおいしいディレイ。ダッキング・ディレイと呼ばれることもあります。

専用のプラグインも出ているようですが、手持ちのプラグインだけでお金をかけずにできました。サイドチェインの可能なDAWなら、どれでもできるはず。要は、音の出ている間、コンプを使ってディレイ音を小さくしよう、というわけですね。

(さらに…)

ここが変だよCubase

Cubaseの変なところ、改善してほしいところ。

  • 複数プロジェクトを同時に開けない!
    最悪、2つCubaseを立ち上げて、交互にオーディオIFを排他的に使うというのでも構わないので、2つプロジェクトを同時に開いて行ったり来たりしたい。聞き比べたり、設定をコピーしたり、したくない?
  • マウスホイールによる横スクロールの向きが、他のアプリの一般的な向きと逆。
    なぜCubaseだけ逆?
  • ホイールによるスクロールが、横スクロールじゃなくて縦スクロール。
    時間軸は横方向。そっちにスクロールしてほしいと思うんだけれど、なぜかトラックリストを縦方向にスクロール。時間軸にスクロールするには、シフトキーを同時に押さなくてはだめ。
    少なくとも、オプションでどちらのスクロールをデフォルトにするか選べるようにしてほしい。トラックの数なんて、せいぜい数十。対して、小節の数は少なくとも百数十はあって、横方向にこそホイールでスクロールしたいのに。
    ぼかきゅーの横スクロールの動きはWindowsの作法に従っていて、方向が逆なのもウザい。
  • 作業にもしょっちゅう使う汎用のロケーターで、ミックスダウン用の範囲指定をしなくてはならない。
    曲の範囲なんてそうそう変わるものでもないのに。

    なぜいちいちミックスダウンの選択を覚えていて、ミックスダウンの前に正確に範囲を設定しなくてはならないのか。
    2mixにオフラインレンダリングをしかけてコーヒーを飲みに行き、帰ってきて数秒しかレンダリングされていなかったときのむなしさといったら。 設定を忘れるほうが悪い?ごもっとも。

    でも汎用のロケーターは、作業の範囲を指定するカーソルみたいなものなので、しょっちゅういじるでしょう。そんな作業用のもので曲の頭と最後を指定するってのはちょっとおかしくない?

  • フリーズが使いにくい。ぱっと見、どのトラックがフリーズされているのかわからない。

    フリーズしたトラックがある状態で、テンポを変更したり、小節を挿入・削除したりすると、大変です。フリーズしたトラックはおいてけぼり。覚えがないのに何か和音がにごっているな、と思ったら、これを疑ってみましょう。フリーズをいったん解除し、もう一度フリーズする必要があります。
    ぱっと見でフリーズされているかどうかわからないので、トラックを一つ一つ確かめて回らないといけません。超面倒だし、間違いもよく起こります。

  • オーディオトラックにはアーカイブ機能というか無効にする機能があるのに、仮想音源を使うトラックにはそんな機能はない。
    どちらかというと、CPUを食う仮想音源にこそ「無効」機能がほしいのに。SONARにはあるよ。
  • フェーダー、パン、エフェクタの設定にアンドゥ・リドゥがきかない。
    百歩譲って、エフェクタの設定が戻らないのはまぁいい。けれども、フェーダーの変更にアンドゥがきかないってのはいかがなものか。気軽にバランスを変えて、というのがやりにくい。前もって、数値をメモしておく必要がある。なんのためのPCか。
    ミキサーのウィンドウで、ホイールでスクロールしようとして間違えてフェーダーの上にマウスカーソルがあったりすると、フェーダーががしがし動いてしまうのだが、これがUndoできない。なんだかなー。
  • インサーションエフェクトのドラッグ&ドロップはできるのに、センドのドラッグ&ドロップがなぜできない。
  • なぜインスツゥルメントトラックからパラアウトできない?
  • なぜインスツゥルメントトラックは、他のMIDIトラックから入力を受け取れない?
    これができるといろいろ面白いことができそうなのに。

なんだかんだ文句を言っていますが、いやCubaseはやはりいいDAWなんですよ?
だからこそ、ここをもう少し何とかしてほしい、というのが出てくるんです、ということにしておきます。

更新:

インスツゥルメントトラックのパラアウト、MIDIトラックからの入力は、Cubase 7.5でサポートされたようです。

Audio Myth Workshop Video

Webを流していて、面白いビデオに遭遇しました。

Audio Myth Workshop

いわば、オーディオ都市伝説バスターズ、とでも言う感じ。2009年10月にNYCで開催されたAESショーでのワークショップの録画だそうです。

トピックとしては、たとえば、

  • 人間の耳・脳がいかにだまされやすいか
  • 「聞きたいと思っているように聞く」
    先入観からは逃れられない
  • エフェクタのノブをいじって確かに音が変わったと感じた。たが、実はそのエフェクタはバイパスされていた… という経験のないエンジニアはいない
  • ブラインドテストの重要性
  • とんでもグッズとプラシーボ
  • データに基づかない議論
  • サウンドに影響する要素: 周波数応答、歪み、ノイズ、時間的な誤差
  • それらの評価法
  • ディザの有意性、識別できないノイズ
  • オーディオインタフェースの値段とクオリティ(透明性) [42:26]
  • ビット縮小 [45:53]
  • フェイズシフト [47:46]
  • “Null”テスト (逆フェイズで加算してゼロになるかどうかのテスト)
  • などなど

残念ながら英語でキャプションもついていないようですが、折々に表示されるスライドでだいたい何を話しているかはわかるんじゃないかと。
英語に拒否反応がなければ、面白いビデオだと思います。58分と長尺ですが、それでも抜粋のようです。

FG-Xその後

前回までのあらすじ

Slate DigitalのマキシマイザFG-X。トラックがそこそこ多いプロジェクトにさすと、DAWホストごと破壊してくれます。こいういう死に方は、FG-X用に割り当てられていない、他のプラグイン・あるいはDAWそのもののメモリを破壊している場合に良く見られるものです。だが、Slate Digitalは、これは仕様であって、バグではないと言い張る。

苦肉の策として、JBridgeを使ってプロセスの外へ追い出せば、他人のメモリをぶちこわすことはなくなります。多分、エントリに巨大なtry – exceptブロックでもおいてバグを隠蔽しているのでしょう、バグが表面化することがなくなります。最悪のケースでも、DAWを道連れにしないはず。で、試してみると、確かに動きます。ただし、GUIを除いては。
ノブやメーターの描画がまったく更新されないので、設定をいじることが事実上不可能です。

あらすじここまで

で、ワタクシはjBridgeばかりをブリッジとして使っていたのですが、ふとどこかのフォーラムで「最近のCubase内蔵のブリッジは結構よくできている」と読んだのでした。
言われてみれば、jBridgeしか試していなかった。というわけで、早速フォルダやらいろいろいじりまして、FG-XにCubase 6.5内蔵のブリッジを使ってみたところ….

ビンゴ!

動きました。GUIがアップデートされるようになりました。
ただ、やはり不安定なところがあり、メーターの描画がしょっちゅう乱れます。たとえば、ボタンのビットマップとおぼしきものが、メーターの針の部分にBitbltされます。
時々音までおかしくなります。片チャンネルしか聞こえなくなったり、突然意味不明の不規則で大きなでたらめな音が鳴り響いたり。

一応使えるようにはなったわけですが、やはりFG-Xそのものがバグバグな感じ。はやくまともになってほしいものです。そもそもブリッジなんて使いたくないんだから。

固定ページ

いくつか固定ページを作ってみました。

プラグインの最安値の覚書とか、ベンダーごとのライセンス・トランスファーの覚書とか。

カバーしている範囲が偏っていますね。将来の自分用のメモという感じなので…

正直いうと、自分の買ったプラグインがさらに安く売られているのを見つけるのは、なんだかちょっと悔しいんですが(笑)、ぼちぼち更新していこうと思っています。