DAWとかVSTとか

608マルチディレイという、8つのディレイチャンネル(Tap)を独立して設定できるエフェクタを入手しました。

608

PSP Audiowareといふポーランドの会社から。とても高機能なディレイですが、その分複雑で、ちょっとわかりにくいところがあったので自分用にメモ。

 

 

  • 初期状態では、ディレイタイムのスライダのスケールが最大の8秒になっているので、小さいディレイを設定しづらいことこの上ない。
    608 Tap
    スケールはLCDディスプレイで変えられる。←ここら辺は分かりにくいと思う
    608 Zoom
    +を押すと、スライダーのズームが拡大する。500msとか1000msとかぐらいが適当じゃないでしょうか
  • Timeの代わりに、Noteを単位にすることもできる。LCD内で変更する。
    残念ながら、TapごとにNoteの単位を選ぶことはできない。(Tap1で16T, Tap2で16ってのはできない)
  • LCDはとても高機能で、ディレイタイムやステレオ設定などをグラフで表したりもできる。
    608 LCD
    マウスでTapのノブの上をホバーすると、設定がささっと表示される。
    さらに、Tapパラメータは、LCDからマウスでなぞってささっと設定できる。
    608 Tap Params
  • マルチディレイモード(後述)の場合、FBボタンをONにして赤く点灯させないと、Tap内のフィードバックがかからない。←結構引っかかりそうなポイント
  • それぞれのTapのパンは、幅とバランスという二つのパラメータでコントロールされる。
    608 pan
    幅は、-200%から+200%まで。ステレオ感を広げたり狭めたりできる。
    だが、音が変わってしまう(特に低域が…)ので、真ん中の0%がデフォルトであるべきではないだろうか。
    Ctrl+マウスクリックで、-200%、0%、200%を簡単にセットできるのでまぁ良しと。
  • リンクモード。2つ以上のTapをリンクさせると、スライダーでディレイタイムを同時に変更できる。
    608 link
    デフォルトでは、ディレイタイムの比が相似を保ったまま変わる。例えば、2つのTapがそれぞれ50ms/100msのとき、50ms->25msにスライダーを動かすと、もう一つのTapは100ms->50msになる。
    Shiftキーを押しながらスライダーを動かすと、ディレイタイムの絶対値の差を保持するようになる。
    Altキーを押すと、一時的にリンクを解除してスライダーを動かすことができる。
  • ディレイタイムのスライダー以外のコントロールにもリンクは有効。常にプロポーショナル(相似)に変化する。
    Altキーで一時的にリンクを解除してコントロールを動かせる。
    Shiftキーを押しながらだと、ほかのTap全部のパラメータが同じ値になる。要注意だなぁ。
  • モジュレーションのソース。LFOかエンベローブの二つを、%で混ぜることができる。コントロールを左に振り切るとLFOが100%。右に振り切ると、エンベローブが100%。
  • Tapソロ。TapのON/OFFボタンを右クリックすると、ソロで聴ける。もう一度右クリックするとソロは解除される。
    便利な機能だが、ソロを解除する前に他の操作をすると、ソロ状態が固定されてしまう(他のTapのオフが確定)。結構使えない…
  • フィードバックのPRE/POST。PREにすると、フィルターセクションを通る前にフィードバックバッファへ送られる。POSTにすると、ゲイン・パン・フィルター・モジュレーション・ドライブがかかった後(だがReverbよりは前)にフィードバックバッファへ送られる。ただし、リバーブのモードが”TAP”になっていると、リバーブが含まれる。
    マルティディレイモード(後述)では、POSTは意味を持たない。
  • LFOのノートモード。ノートの場合、小節の頭でシンクしてLFOの頭合わせができる。
  • 3つのフィードバックモード。
    マスターセクションで選択できる。ONにしなければ、全体のフィードバックはない。
    608 master feedback

    • マルチディレイ
      それぞれのTap内でフィードバック。ひとつのTapを選んで全体のフィードバックとすることができる。
      608 multidelay
    • マルチタップ
      FBボタンをONにしたTapひとつだけが、全体のフィードバックとなる。
      マルチタップモードでは、TapのFBボタンは排他で、ひとつのTapのみOnにできる。(マスターセクションのTapチャンネルは無効化されて選べない)。複数のTapをフィードバックのソースにできる。
      個々のTap内のフィードバックはない。
      608 multitap
    • マルチFB
      バージョン1.6.0からの新しいモード。フィードバックは、それぞれのTapにかかる。Tapをオフにしてもフィードバックが切れずに処理され続ける。
      608 multiFB

ダウンロード販売で、あまりうるさいことを言われないベンダですね。PSPのプラグインは過去のバージョンもきっちりダウンロードでき、完全互換性が欲しいときにも安心感があります。ライセンストランスファーも融通が利き、手数料なしで、NFRにもなりません。

しかも、オーソライズがチャレンジ・アンド・レスポンスではなくライセンスファイル形式なので管理が楽です。Windowsの場合、ダウンロードしたライセンスファイルは実はレジストリファイルで、自分のIDに呼応したキーがレジストリに書かれるようになっています。オーソライズがハードウェアに依存しないので、再インストールやハードウェアのアップグレードの際に悩みが一つ減ります。ありがたや。

実は、本当に欲しいのは、UD Stompという、かつて存在したディレイのお化けのようなエフェクタなのです。この608MDは、今市場にあるものでは一番UD Stompに近いのではないかと思います。

実は実は、自分でReaktorで作ってみたことがあるのですが、あまりにもCPUを食うので断念しました。

バグ

CubaseでMIDIリセットをかけると、InputとOutputが0になってしまう、という問題があります。開発元も知っていますが、いつ直してくれるのかは不明です。

で、自分でなんとかしてみました。
MIDIリセットで0になってしまうということは、MIDI CCオートメーション回りかな?と推測。調べてみると、InputにCC#1が、OutputにCC#2がアサインされていました。ビンゴ。
CC#1はMod Wheel、CC#2はブレスコントロールなんだぞ。そこに似ても似つかないパラメータを割り当てるのはいい加減やめてくれー。127個もあるのに、なんでわざわざ…. (怒)

原因がわかったので、MIDI Learnで、もう少し上(CC#11とか)にアサインしたり、うまくNo Connectionにしたりで、MIDIリセットを生き延びるようにできました。
この状態で、Cubaseから「既定のプリセットとして保存」してやることで、毎回わざわざCC設定ファイルを読む必要もなくなりました。あぁよかった。

このCC設定ファイルをDLできるようにアップしておきました。

http://kie.nu/1RyI

パスワードは1234です。

608 MIDI Learnこのファイルを、MIDIセクションの “L” ボタンからロードしてください。

-> 残念ながら、kie.nuは消えてしまったようです。代わりのアップローダはどこがよいでしょうか…

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コメント先: "PSP Audioware 608 Multi Delay" (4)

  1. warp の発言:

    PSP Audioware: 608MD について質問です。
    ステレオ出力をしたいです。例えばdelay1をLのみ、delay2をRのみへ出力させたいのですが、どうやってもうまく出来ません。ableton live に入れてます。
    何かわかりましたら教えてください。

    • warpさん、はじめまして。
      各タップにある”BAL”というのがパンのことですね。WIDTHを0(12時の位置)にして、BALを左いっぱいに回すとL、右いっぱいに回すとRになります。
      タップ1でL、タップ2でR、ゲインはそれぞれ10時ぐらい、MIXは12時、他に不要なところはオフにしておけばステレオディレイになるかと思います。
      あとは、トラックがステレオであるとか、そのあたりの確認でしょうか…ここらへんはDAWに依存するので、ちょっとLiveの具体的なことは分からなくてすみません。

  2. warp の発言:

    お世話になります。
    質問です。
    MIDI program change で preset を変更することって出来るのでしょうか?
    manual にもなく、本家に聞いてもレスなしなんですが。

    • 一般的に、VSTエフェクタではプログラムチャンジでプリセットを変えることはありません。
      私の知る限り、608MDもMIDIプログラムチェンジでプリセットを読みに行くことはありません。
      個々のコントロールノブはオートメーションに対応できますから、そういう方向の対応になるかと思います。

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