DAWとかVSTとか

DAW用途にどれぐらいPCの性能が必要なのでしょう。

自分の答えとしては、「ジャンルによる」けれども、最悪の場合(最良の場合?) 「投入できるだけ」のリソースが必要、ということになります。ソフトウェア音源やプラグインは、限界まで増えるものなのです(笑)。

自分がDAWを始めたときの話で言えば、参考にしたのが、DOS/V Power Reportの記事でした。

記事によると、当時の最新鋭、Core i7-3960XというCPUを使ってみたところ、数多くのプラグインエフェクトと数多くのソフトシンセを使ったプロジェクトでも、CPUがあまりまくってしまった、と。

さらに曰く、旧世代のCore i7-975でもCPUはオーバースペックだった、リプレースする理由は少ない、と。負荷テストに使った「大規模」なプロジェクトでも、グラフを見るとたった9%しかCPUを使っていません。

まとめには、こう書いてありました。「DTM用途では若干オーバーパワー気味」「もともとオーディオ処理ではそれほど負荷がかからない」。
DAWに高性能CPUは不要、としか読み取れませんでした。

というわけで、(当時は)上記のDOS/V Power Reportの記事を信用して、高性能なCPUは必要ないのだろう、と思い、低価格レンジのCore i3にしました。

ところがどっこい。

話が違う… と感じるまでに、そんなに長い時間はかかりませんでした。

HALion Sonicというサウンドライブラリも入手していましたが、これだけなら、Core i3でもまかなえたでしょう。しかし、より良い音を求めて、サードベンダのサウンドライブラリやエフェクタプラグインへ手を出し始めたとたん、CPUはあっという間に役者不足を露呈し始めたのでした。

別に、大容量オーケストラ音源を使ったわけでもありません。ちょっと充実した民族楽器系のライブラリから4,5チャンネル分のサウンドを使い、大層サウンドクオリティの高いと評判の総合型音源を何チャンネルか使い、世の中で評判の良いエフェクタをかけただけ。確かに軽くはありません。が感覚的には、大げさに贅沢をしたわけでもありませんでした。トラック数はそこそこ多くなりましたが、普通の範囲内だと思います。積んでいったら自然とこうなった、みたいな感覚。しかし、音はぶつぶつと途切れてしまい、CPUパワーの不足は明らかでした。

で、最終的にはCPUを買い替えざるを得ませんでした。前回に懲りて、今度は、手に入るうちの最上位、Core i7の最上級グレードへ。マザーボードもi3用の安いものから、オーバークロックが可能なそこそこ良さげなものに買い替えました。
今までCPUの限界であきらめていたことができるようになりました。ベンチではなく体感で恐縮ですが、30%-50%増しという感じです。値段差ほどの性能アップではありませんでしたが、余剰のパワーをもって、それまであきらめていたことができるようになったのはやはり大きい。最初の、安いCPUとマザーボードの投資が全く無駄になってしまったことだけが悔やまれます。
まぁしかし、余裕ができるとさらにトラックが増えてしまって、結局はいつもぎりぎりです。
(ちなみにメモリも、当初8GB積んでいましたが足りなくなって16GB買い足し、今は24GBです。ちょっと不足気味)

結局、本格的にソフトウェア音源を使ってしまうと、CPU負荷がぎりぎりになるまでいじってしまうんですね。

追記: 最近は慣れてきたせいもあるのか、トラック数を減らし、重いエフェクタを抑えたりと、CPUをアップグレードした直後に比べると余裕をもって作業ができるようになりました。力を抜くことができるようになったというか… なんでしょうね。

過去の自分が参考にした、DOS/V Power Reportの記事はなんだったのか。そもそも、新しいCPUの性能を古いCPUと比べる主旨の記事なのに、古いCPUでもすでに十分以上余裕のあるプロジェクトを引っ張り出して比較することに意味があったのでしょうか。いったいどんだけ軽いプロジェクトで負荷を測ったんだよ、と軽い憤りすら覚えてしまったそのときの自分、なのですよ。

 

というわけで、これから始める人への助言としては、

  • もしDTM/DAWをやったことがないなら、(あるいは過去のDTMブーム以来触っていなければ – 今のDAWはその時の常識とはかなり違いますよ)、手持ちの機材に足りない最低限必要なものを買って、とにかく一度試してみては。続くかどうか判断するために。
    やってみないと分からないことは多くあります。何か違うな、と思ったら、そこでやめれば傷は小さく済みます。
  • お勧めは、DAWを決めて、その系列のオーディオインタフェースを買うことです。普通、フルプライスDAWの機能制限版が付いてきます。基本的な部分は変わりありませんから、十分に試すことができます。
    MIDIキーボードもあったほうがいいでしょうが、なくてもなんとかなります。
    このお試しで、それなりにまとまったA・B・サビ、あるいは一曲通して作れるかどうか。というあたりではないでしょうか。時間がかかったとしても。
  • もし続ける、と判断したら、一足飛びに予算内で手に入る最上級のハードウェアを手に入れるべし。ちまちまアップデートするより結果的にそのほうが良いと思います。
    録音がメインなら、その手のハードウェアに。ソフトウェア音源が主なら、メモリ・CPU・SSDなどに。
  • もし続けられなくても、オーディオインタフェースは無駄にはなりません、というか最近流行のハイデフ=高ビットレートの音源の再生用機器として使うこともできます。

お試しは可能な限りお金をかけずに。でもやると決めたら一気に良いものを入手。みたいな。

ちなみに、やると決めたら、音楽用に専用PCを作る・割り当てることをお勧めします。というのは、DAWホストには数多くのプラグインがロードされますが、コードを書いたメーカーはばらばらなので、問題が起きないほうがおかしいといえばおかしいのです。で、メモリがぶち壊れて動作がおかしくなる、エラーを出す、あるいはだんまりになって動かなくなったりとかまれによくあるわけですが、ドライバもささっていたりして、リブートしないと直らないことがほとんどです。
ちなみに、操作の真っ最中に落ちることもありますがどちらかというと珍しい部類で、自分の場合、プロジェクトを閉じた後などにおかしくなるケースがほとんどです。

これが音楽専用PCではなく、日常の作業をするPC上で起きたとしたら、そして頻繁にリブートする羽目になったら、、ストレスもたまるというものです。専用PCならリブートしてもさして失うものはありませんから、気楽なものです。

あ、プロジェクトのセーブだけはこまめにしておいたほうがいいですね。オートセーブはまさかの時のための保険ですが、高々10数分に一度程度。ですから、ちょっと頼り切るには問題があるというか、最悪の場合10数分の仕事を失うわけです。自分でセーブすることに勝るオートセーブはありません。
自分の場合、変更をひとつ加えるたびにセーブしているといっても過言ではありません。

ちなみに、Cubaseにはバージョン番号を増やしてセーブという機能があります。デフォルトで、Ctrl+Sfhit+Sに割り当てられていたと思います。Project-01.cprの”01″の部分をインクリメントして、Project-02.cprとしてセーブします。製作の節目節目でバージョンをアップして保存すると、後で自分に感謝することがあるかもしれません。

 

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