DAWとかVSTとか

Cubaseに限らないでしょうが、DAWを使っていると、クラッシュに遭遇することがまれによくあります。作業の真っ最中にクラッシュすると、精神的ダメージが甚大。DAWとクラッシュはもう切っても切れないものとあきらめて、(オートセーブに頼らず) こまめにセーブして被害を最小限するぐらいしか自衛策はないのか。問題のあるプラグインが特定できれば、何かできることがあるかもしれない……

Cubase 8 crash on close

終了時クラッシュ

さて、それなりの数のプラグインを使っていると、作業中に問題が起きなくても、プロジェクトを閉じる時にクラッシュが起きることがままあります。
エラーを起こしたとされるのはCubaseですが、必ずしもCubase本体の問題というわけではなく、サードベンダも含めどれかのプラグインがメモリをぶち壊している可能性が高い。幸いというか、不幸にもというか、プロジェクトを閉じるためのクリーンアップ処理を行うまで問題が表面化しない。クリーンアップ処理では、起動中に行ったさまざまな後処理に関係するあちこちのメモリ領域やオブジェクトにアクセスするため、問題が表面化しやすいのでしょう。

終了時のクラッシュは、作業中のクラッシュよりは精神的に楽ですが、Cubaseは終了時にのみ書き戻される設定があったりします。プロジェクトを閉じるときにクラッシュすると、そういう設定が保存されないのです。例えばキーエディタ(MIDIエディタ)のMIDI CC構成などですが、せっかくきれいに整えたコントロールエリアが保存されず、また作り直さなければならないのは結構むなしいものがあります。

バッファオーバーラン、メモリアロケートの甘いエラーチェック、ポインタの扱いの間違いなど、メモリの扱いが雑、あるいはコーディングが甘いとおきやすいこのようなエラー。軽い、メモリ割り当てがスカスカなプロジェクトならばうまく動くように見えることもありますが、プラグインの数が多くなると、他のプラグインに属するメモリをぶちこわしたりして、迷惑千万。FG-Xが代表例です。

ただ、FG-Xはあまりにひどいので、終了まで待たずとも動作中におかしくなりました。挿して割とすぐに問題が起きるため、FG-Xが原因だと特定しやすかった。それに比べ、終了時のクラッシュで一番困るのは、どのプラグインが悪さをしているのか非常に分かりにくいことです。また、他のプラグインの配置などの兼ね合いで、100%発症するとも限らないところが悩ましくもあります。

原因の調査

Cubaseが終了時のログを残してくれればよかったのですが、サポートにも聞きましたがそんなものはありません。なので、ひたすら地道にやるしかありませんでした。
プラグインマネージャを開き、インスタンス数でソートして使っているプラグインを洗い出し、怪しいものから外していって、どこでクラッシュしなくなるかを検証しました。

C8 PluginManager0

赤で囲ったところ、「インスタンス」という項目を見ると、プラグインを使っているトラックが分かります。

地味だわ時間はかかるわで参りましたが、とにかく意地で見つかるまでなんとか作業を続けました。

その結果、二つのプラグインにやられていたことが判明しました。

○x_stereomaker (VST3)

一つは、新しくセールで購入したプラグイン、○x_stereomaker。VST2とVST3の両方がありますが、VST3版を入れました。これがメモリを壊しまくっていた模様。Stereo-Expというパラメータを大きくとると高頻度で発症しました。
最近追加したプラグインから外して行ったので、比較的早くに判明しました。

面白いことに、Kontaktにロードしたサンプルが消えて一部音が出なくなったり、というお茶目な症状も観測されました。ぶち壊したメモリが、たまたまKontaktのものだったんでしょう。

K5 missing samples

B○D2

もう一つ、○x_stereomaker購入以前からある、長年の宿痾とも言える終了時クラッシュがありました。今回、業を煮やし、途中あきらめそうになりながらも時間をかけて二日がかりでしつこく調べた結果、なんとB○D2が悪さをしていることがわかりました。なんてこった。信頼していたのに>FX○ansion。正直、多くのユーザを抱えるベンダだけに、今まで疑ったことはありませんでした。問題があったとしても直っているはずだ、と。

ちなみに、そもそもB○Dを購入した理由ですが、ドラム音源はすでにいくつか持っていたので、いわゆるドラムセットが目当てではありませんでした。拡張パックで出ている太鼓と能が欲しくて、そのためだけに、それだけのために大枚w叩いてB○Dを手に入れたのです。正直、コスパ最悪、でもそのサウンドが欲しかったので仕方なく。
で、特に太鼓のほうはヘヴィに使っているので、終了時クラッシュをよく見かける羽目になっていたわけです。

ためしに、TAIKOをロードしたB○D2のインスト・トラックを複製して次々に増やしていくと、12トラックまで達したとき大太鼓を1音鳴らしただけでクラッシュしました。もともとメモリ周りの処理が甘いのかもなー。B○Dはすでにv3が出ているので、残念ながらベンダーによる修正は期待できません。

それを踏まえたうえで、回避策ですが…

苦肉の回避策

jBridgeを使って、問題のプラグインをCubaseプロセスの外に追い出す。

これです。悪さをするプラグインがメモリをぶち壊しても、DAW本体や他のプラグインを巻き添えにしないための最終手段。jBridgeは64bit to 64bitのブリッジもできるのです。幸いにして、○x_stereomaker(サポートによると、VST2版は問題なしとのことですが、羹に懲りて膾を吹いています)もB○D2も、jBridge経由で問題なく動いているようです。

クリーンにシャットダウン

というわけで、それなりに時間と労力を費やして原因を特定し、対策を施しました。
これで、きれいにファイルを閉じ、クラッシュなしにCubaseを終了させることができるようになりました。
設定も全てきちんと保存されるし、何より気分よく作業を終わらせることができるようになったのは喜ばしいことです。

追記:Fabfilterのアップデート

2016/2にバグフィックスなアップデートが出ましたが、その中に終了時のクラッシュフィックスがありました。アップデートしておこうっと。
このアップデートからWindows XPのサポートも復活したそうで、その姿勢には共感します。

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